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ホーム水屋神報>163号(平成16年9月15日発行)
 

第四回 ご祭神のお話 伏見のお稲荷さん(宇迦御魂神)のこと

宮 司

 水屋神社には伏見のお稲荷さんが祀られています。それについては先代宮司がその著「ふるさとの訛なつかし」(一三〇〜一三四頁)に、文政五年(一八二二)に赤桶村の代参人として佐野伊右衛門さんらが京都伏見にお稲荷さんの分詞許可状をいただきに行った、と水屋神報の九号、十号に、書かれているとおりです。先日私は伏見に行き、それを確認しましたところやはり事実でした。以下、井関禰宜さんの書簡を記します。

前略  先般は猛暑の中、遠路ご参拝戴き誠に有難く厚く御礼申し上げます。さて、今般御社名誉宮司様の「ふるさとの訛なつかし」書の中に、当社より拝戴した神璽授与の書付が示されておりますことについて当社の年表に調べました処、秦為縞氏は文政五年当時、当社の正禰宜とあり、姓名を松本為縞と申し、秦氏の直系の子孫であります。 当時、当社は社家制度により秦氏の子孫が当社祀官として奉仕していたのです。更に当時の"神璽授与"の方法は各当社祀官の各家から授与されていたもので證書に「本宮祀官・身分・氏名」等を記して授与していたものです。この為縞氏は、天保九年より明治元年まで惣官社務下社神主を務め、正三位・非蔵人として御所にも出仕していた人物です。以上、簡略ながら貴社神璽が当社より授与されたものに相違ありませんので、今後も末永にお祀り下さればと存じます。  早々

 平成十六年七月二十八日

井関勝弘

久保憲一様

 この時代、何故わざわざ京都の伏見からお稲荷様をお迎えしなければならなかったのか、今となっては知る由もありません。おそらくそうせざるをえない何か大きな事情が生じたのでしょう。とにかく、大楠の前には小さな祠の大楠社(故角谷光蔵さんが礎石を製作してくださった)が建っており、そこに天児屋根命(春日さま)と宇迦御魂神(お稲荷さま)が分祀されていました。しかし十年ほど前、老朽化がすすみ、一旦取り除かれました。今もそのままになっています。この際、もう一度先祖の思いにこころを馳せ、大楠社を再建したいものです。

久保良任著 「ふるさとの訛なつかし」(一三〇〜一三四頁)


神社新報 二七五七号 平成十六年九月十三日付より転載


講演会と奉納行事

芸術・音楽の秋の訪れとともにさまざまな催しが水屋の神様に奉納されます。

吉住完ご夫妻奉納
「篠笛の響きコンサートー篠笛で奏でる日本のうた(童謡/叙情歌)ー」
出演 井上真実/AZUMA ユニット

水屋神社崇敬者で何かと奉納いただき、お嬢様も水屋神社で結婚式をあげられた名張のお医者さん・吉住完・佳代子ご夫妻がこのたび水屋の神様へ、ということでこのコンサートをご奉納くださいます。
○井上真実
 日本の伝統楽器・篠笛奏者 鬼太鼓座出身
 九一-九四年「和太鼓一路」の創設メンバー
○AZUMA
 作曲家・シンセサイザー奏者 NHKテレビ番組「国宝への旅」等の音楽担当
○九月三○日(木) 午後六時〜 無料
http://www.interq.or.jp/sun/newtonx/azConcert.html


第十二回水屋の杜塾講演会

○題「神人―水屋神社のご神徳と八雲琴」
 イオンド大学教授 元朝日新聞記者 窪田英樹氏 七○分間
 八雲琴奉納演奏 奏者 窪田京子、 エコークラブYAKUMO-GOTO学会代表
 曲目 「五十鈴川」「天の御柱」 二〇分間
○十月三日(日) 午後二時〜三時半 無料
http://homepage3.nifty.com/kubota1407/


感謝もうしあげます

○ 柳瀬豊実さんからスピーカー・マイクなど、一式が奉納されました。大変ありがたいことです。大切に活用させていただきます。また中遷宮ビデオ撮影費の五万円をそのまま奉納いただきました。
○ 過日、水屋の杜塾で講演いただいた泣Rスモインテルの須藤忠先生らによってダイオキシンゼロシールやアンテナが境内各所や閼伽桶の井に奉納・設置されました。より清浄化効果がでることを期待しています。
○ 度会の上山隆生さんが巨大赤桶モニュメントの取手を設置奉納してくださいました。