水屋神社
水屋神報
水屋の杜塾
新聞記事紹介
創建由緒と御祭神
お祭り
境内と周辺
所在地
リンク集
水屋神報
ホーム水屋神報>147号(平成14年11月1日発行)

「本号特集!春日大社お水送り無事斎行へ!」


神意の書

宮司 久保憲一

 春日大社の葉室頼昭宮司にかねてより依頼申し上げていました「神水 閼伽桶の井」の揮毫を本月一日に拝領しました(写真)。
  これは四百二十五年ぶりの春日大社への「お水送り」復活にあたって記念として贈られたもの。これで春日大社のお墨付きを受けたこととなります。あまり書をされない宮司は、書に向かわれるにあたって毎回その都度潔斎、お籠りになって臨まれるということです。有名な「神」の一字には実に三年をついやされたといいます。今回、私の申し出を聞いた庶務課の池田主事さんはその字数の多さに目の前が真っ暗になったと苦笑されていました。宮司夫人にお聞きしてもやはり同様でした。それだけにこの書は大変貴重なものです。結果は、ご覧の通り、墨痕鮮やか、何とも見事な出来映えです。これは春日の神々が葉室宮司をして書かしめたということでしょう。有り難きご神意です。閼伽桶の井前に、何にも優先し碑を建てねばならないと思うのです。


氏子崇敬者皆様の御協力の下、遂に「お水送り」神事が復活致しました!

 去る十一月九日、当神社としては念願であった「お水送り神事」が遂に斎行、滞りなく全ての行事を無事終えることが出来ました。氏子の皆様に置かれましては、事前の色々な準備に、寒風吹きすさぶ前日の夜半から掛かりきりになって頂き、無事に早朝五時、春日大社へ向け出発することが出来ました。
 さて、当日は深夜にも関わらず四十名以上の氏子崇敬者の方々にお集まり頂き、先ず有志による「禊」が執り行われました。この「禊」においては、この度新しく禊場となった神社前の井戸におきまして執り行われ、映画監督の龍村監督他氏子崇敬者約二十名に参加頂きました。この模様はケーブルテレビ等により放映され、見られた方も多いと思いますが、井戸水であることから大変暖かく感じられ、全く爽快なものでありました。
 途中降り出した雨と禊により、氏子崇敬者皆様の禊が完了した後、先ずお水取り神事が斎行されました。「閼伽桶の井」においては崇敬者の 氏による鈴の奉納が執り行われ、神水もより浄化されたことでありましょう。先ほどの雨とは打ってって変わった満天の星空の下無事お水送りの奉告祭も終了し、一路春日大社へと出発致しました。現地集合の二十名の方々と合流した後、春日大社での神水奉納は天皇勅使がお入りになる「 殿」にて執り行われました(写真)。その祭典は春日大社の本宮神社例祭に際し神水を奉納する形で執り行われ、この際には当神社宮司及び白丁がその祭員となりました。まさに春日大社とこの水屋神社が四二五年間断たれて来た親密な関係が復活し、宮司以下、氏子崇敬者の皆様に置かれましても感無量の瞬間でありました。
 この後、春日大社葉室宮司から御講話を頂き、昼食を挟んで春日大社周辺の観光を行い、夕方六時過ぎに水屋神社着という強行日程ではありましたが、全ての予定を無事終了することが出来ました。このお水送り復活は、多くの方々の御尽力により初めて実現したものであります。当宮司の「天変地異が起こらない限り続ける」という言葉、是非氏子崇敬者皆様のお力と御協力により、毎年の当社と春日大社の神事として行きたいと思う次第であります。氏子崇敬者の皆様に宮司一同、心から御礼申し上げます。(細)


水屋神社秋季例大祭のお知らせ

 本年も秋の恵みを感謝申し上げる当社秋季例大祭が斎行される運びとなりましたので氏子崇敬者の皆様にご報告致します。祭典と同時並行で行われる奉納行事としては、「日本野遊び協会」理事である中村重行氏ら計六人による氏子崇敬者への「ポン菓子」の実演と「野遊び」の指導が執り行われます。野遊びに関しては、木っ端細工・ウグイス笛・竹笛・竹飾りトンボ作り・スティックトンボ・ブンブンゴマ・ドングリのペンダントなどがあり、当日の参加者の年齢に応じて店を開くそうです。
 宮司一同、氏子崇敬者多数の御来祭をお待ち申し上げております。(細)


最近の水屋神社名物といえば・・・?

 最近の水屋神社では、月単位で新しいニュースを報じている次第でありますが、本号でも氏子崇敬者の皆様にお知らせしたい二つの出来事が御座いました。
 まずは既にお知りになられている方もいらっしゃるであろう、井戸を利用して新たに当社二つ目の「禊場」が出来上がったことであります。先日のお水送りの際にも有志二十人による禊を執り行ったばかりですが、ここは神社所有のものではなく、あくまで赤桶の山の恵み、地区の方々共有の井戸として自由に利用して頂けるものであります。この井戸は当社東方の山々から湧き出た有り余る清浄な地下水でありまして、当社では飲み水として専ら利用しています。手動ポンプが新しいのでパッキンのゴム臭が少しありますが、少し水を汲み続けると消えてしまいます。その水の美味しいこと美味しいこと!
 当社駐車場に御座います。皆様一度「閼伽桶の水」の美味しさを実感して下さいませ!
 また、近年当社と親しくして頂いている奈良県十津川村出身の神主である玉置健一様に、当社の「椋(むく)」の木を題材とした水墨画を二画寄せて頂きました。「椋」のそこかしこに鎮守の神々様を描いたもので、大変味わい深いものです。社務所に御座いますので皆様お立ち寄りの際は是非御鑑賞下さいませ!(細)


情熱宮司・久保憲一 人生の集大成が!! 今・・・。
学者神主『水廼舎の日本学』 堂々の発売開始!!

 水屋神社・久保憲一宮司の著書「学者神主 水廼舎(みずのや)の日本学」がこのほど、国民新聞社(160-0013 東京都新宿区都新宿区西新宿4-32-4-1105)から発売された。三百四十一頁。定価二千五百円。
 主な内容は、第一部が「国体を論ず」として日本・英国・米国の政治的特質とその分類についての論文集。第二部は「祖国を憂い、友邦を語る」として、久保事件の経緯折々の随想、台湾やパラオの人たちとの交流などが収められている。
  著書発売に関して宮司は、「興味のあるところから読んでいただければと思います。あえて体系的な体裁はとっていません。私の事件についてはまだ津地裁で進行中であり、教授という地位と肩書きは戻りましたが、大学での講義や研究活動は実現していません。そういった経緯や多くの方との交流なども読んでいただければ分かってもらえると思います」と話している。日頃、神職として絶間ない奉仕を送る久保宮司が、今までの研究をまとめた学者人生の集大成を今ここに発売・・・。
 今回は、「是非多くの方々に読んで頂きたい」との宮司の希望から、水屋神社社務所にて二千円でお頒け致しております。どうぞ、ご一読下さい。ISBN 4-87554-111-2 C0031
(水屋神社社務所 0598‐46‐0932)