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ホーム水屋神報>171号(平成17年11月4日発行)
 

カレーライスと日本仏教

宮 司

 日本人の好きな食べ物にカレーライスがあります。しかし本場インドのカレーライスの味とは似て非なるもの、日本のものとは全く異なった味です。どうやら日本の料理人が我々の味覚に合う独自のカレーライスを作り上げたようです。ラーメンなど他の多くの食物も同様、本場のそれとは全く異なった、日本人好みのものになっています。
 日本の宗教、とりわけ仏教なども同様の事が言えそうです。もちろん本場のインドの仏教とはかなり違う、例えばお釈迦様の説いた死生観・解脱感と日本のそれとは極めて異なり、日本的・神道的な味付けがなされている。弘法大師、伝教大師、親鸞、日蓮などの日本の高僧達はインド人のお釈迦様の教えを神道風味の仏教にアレンジし、創唱したわけです。
 私は、神道は所謂「宗教」の範疇には入らないと思います。そのため我が家には神棚と仏壇が仲良く同居し、決して喧嘩していません。実際、神道には宗教の三要素「教祖」「教主」「教典」と呼べるものがない。神社神道は、教義に対してではなく、森羅万象に神を見いだし、その「有り難さ」を感得するのです。また我々は今日在るを「先祖様のおかげ」と感謝し、人智を越えた大いなる存在、既に在る大宇宙・大自然の力を畏敬し、そのはたらき(自然現象)に神を見いだしているのです。決して自然と「対立」せず、自然と「共生」という日本人的感性を育んでいるのです。この度、水屋神社と深いご縁をいただいたフランスの真言密教のお坊さまは天照大神を大日如来になぞらえ、非常に巧く神道を解釈してくださっています。
  話を元に戻しますが、何でも取り入れ、溶かし込み、元のものと似て非なるものを新たに生み出し、「融通無碍(ゆうずうむげ)」に、一見「無原則」とも言える寛容さを持つ日本人と、その依って立つ『神ながらの道』を私は好んでいます。「俺は無宗教だ」とうそぶきクリスマスやバレンタインなどで大騒ぎする一方、正月や初宮詣、七五三など、お宮参りを欠かさない日本人が大好きです。なぜなら彼らの行動はまぎれもなく「日本教」徒、すなわち神道信者だからです。


宮司 昭和天皇武蔵野御陵と靖国神社へ参拝

 去る十月二十七・二十八日、終戦六十周年を記念して、祖国のために尊い命を捧げられた御英霊に対し、今日生かされている我々は心からの感謝を捧げることこそが日本精神復興、混迷する世相回復の道であると神道政治連盟三重県本部によって企画された靖国神社参拝に、宮司は柿野神社の長谷川総代長と共に三重県神社庁飯南支部を代表して参加いたしました。
 初日は昭和天皇の御陵へ、雨上がりの直後でもあり、強い霊気を感じ、真に感動の極みでした。二日目は靖国神社、本殿に昇殿して参拝いたしました。今年二度目の靖国神社参拝でした


日本舞踊家花柳佐郁さんこと池永婦世子さん、水屋神社に夢中!

 神奈川県にお住まいの日本舞踊家・池永婦世子さんは、この夏の夕刻、丁度むささび見学会の最中、お友達と共に水屋神社にひょっこり参拝されました。それ以来、水屋神社の大ファンとなられ、この赤桶に住みつきたいと言われるほど当社にゾッコン。献茶式とフランス水屋神社御神殿完成奉告祭と、二度にわたって舞を奉納してくださいました。
  とくにフランス水屋神社御神殿完成奉告祭では白拍子の姿で当社のためのオリジナル舞踊を奉納されました。観客は皆大変感動しました。
  十一月十一日の春日大社へのお水送りにも花柳さんはわれわれと共に参加されるということです。


宮司が婦人画報正月号(一二月七日発売)に登場

 十月二十九日茶道遠州流お茶会の客人として招かれました。とてもよい思い出になりました。桑名六華苑(山林王・諸戸清六氏建立)洋館ベランダなどでの和服・袴姿の私を是非ご笑覧ください。


今後の予定

春日大社へのお水送り神事

11月9日

夕刻六時 閼伽桶の井にてお水取り (神社へご集合ください)

11月11日

早朝六時 宮大工の石井久二さん運転・三十人乗りバスにて春日大社へ出発します。
定員にはまだ余裕があります。ふるってご参加ください。 
参加費‥玉串料を含み 三千円

秋季例大祭

11月23日

午後一時 例大祭
午後三時 神奈備会による剣舞の奉納
午後四時 投げ餅

第十四回 水屋の杜塾

12月4日

一、 開始  午後二時より
二、 演題  いきいき、はつらつ健康体操
三、 講師  社団法人 日本3B体操協会 公認指導者 脇田礼子
四、 場所  水屋神社社務所
五、 対象  すべての年齢層、とくにご老人・お子さま大歓迎 実技中心です。
参加費無料です。


水屋の大楠がモデルの絵本 十二月一日発刊

その日心に決めました−大きなのっぽの木のおはなし−
宮崎ちなつ

 この春、病気のために不慮の死を遂げた宮司の姪・宮崎ちなつが生前書き残した絵本が、文芸社より出版されます。水屋の大楠がモデルになっています。近所のおじいさん、おばあさんも登場します。
  水屋神社の社務所でも扱いますので、どうかご一読くだされば幸甚です。定価千五百円。

推薦の言葉 精神科医 越智啓子
 ちなつちゃんの笑顔が深く心に残っています。
 あるがままに生きる尊さをさりげなく気づかせてくれる絵本です。
 ちなっちゃん、ありがとう!